皮脂欠乏性湿疹

皮脂欠乏性湿疹とは
からだの皮膚が乾燥し、痒みを生じ、ひっかいて湿疹を生じる病気で、冬などの乾燥時期に多く生じます。子供から高齢者まで幅広い年齢でみられる、ありふれた皮膚病です。
症状
夏季より冬季の発症が3倍で、男性は女性の2倍以上で、40歳代以降に多い報告があります。好発部位は両下肢伸側ですが、腰背部・上肢・手背・足背などにも生じます。
初期症状は皮膚の乾燥、小型の鱗屑が多数付着します。フケのようなものが多数付着する状態と考えるとわかりやすいでしょう。痒みのために皮膚を掻破することで炎症が起こり湿疹になります。さらに増悪すると局面を呈して貨幣状湿疹に発展します。
原因
皮脂分泌が減少し、セラミドや天然保湿因子も減少して、ドライスキンの状態に陥り皮膚のバリア機能が低下します。ドライスキンにより痒みに関与する神経線維が表皮内に侵入することで痒みを感じやすくなります。さらに、そのため掻破行動やバリア機能破綻による抗原侵入などで湿疹化します。
治療
ライフスタイル
気密性の高い住宅でのエアコンや暖房機器の使用により室内の湿度は低下するので、加湿器を設置し湿度を維持します。電気毛を布なども皮膚を乾燥させるので使用はつつしむといい。頻回の入浴や長時間の高温浴、過度の洗浄剤の使用や「あかすり」、硫黄を含んだ入浴剤の使用をやめることも大事です。
スキンケア
入浴後10分以内に保湿剤を患部中心に、全身に塗布します。ヘパリン類似物質や尿素外用剤がお勧めです。

薬物療法
保湿対策
- ヒルドイドソフト軟膏 1日1~2回塗布
- ヒルドイドクリーム 1日1~2回塗布
- ヒルドイドローション 1日1~2回塗布
- ヒルドイドフォーム 1日1~2回塗布
- パスタロンソフト軟膏 1日2~3回塗布
湿疹対策
- ロコイド軟膏 1日1~2回
- アンテベート軟膏 1日1~2回
- パンデル軟膏 1日1~2回
内服療法
- タリオン錠(10mg)1回1錠 1日2回朝夕食後
- アレグラ(60mg)1回1錠 1日2回朝夕食後
- アレロック(5mg)1回1錠 1日2回朝食後、就寝前
- ビラノア(20mg)1回1錠 1日1回空腹時
- ルパフィン錠(10mg)1回1錠 1日1回食後
所在地
〒179-0076
東京都練馬区土支田2-20-8
PRIMA CLASSE 2F
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